Adobeは何十年もの間、デザインソフトの代名詞であり続けてきました。Adobe Express(旧Adobe Spark)の登場は、PhotoshopやInDesignを学びたくない人にもシンプルなデザインツールを届けよう、という試みでした。それ自体は結構なことです。
しかし、数週間かけてAdobe Expressで商品カタログを作ろうとした結果、はっきりした結論に至りました。これは「PDFも書き出せるデザインツール」であって、「見た目も美しいカタログツール」ではないのです。
この違いは、思っている以上に重要です。
Adobe Expressでカタログを作るとどうなるか
Adobe Expressには、テンプレート、ドラッグ&ドロップのエディタ、Adobe FontsとAdobe Stock画像へのアクセスがあります。デザイン品質の上限は確かに高く、腕があれば本当に洗練されたものが作れます。
しかしカタログとなると、次の点で破綻します。
- 「商品」という概念がない。Adobe Expressはすべてをデザイン要素として扱います。商品名、価格、SKUが何なのかを知りません。商品専用のフィールドもレイアウトもないのです。
- 複数ページのワークフローが煩雑。複数ページのドキュメントは作れますが、統一された商品レイアウトで30ページ以上を管理するのは骨が折れます。InDesignのようなマスターページ機能はありません。
- データ接続がない。スプレッドシートからも、APIからも、ECプラットフォームからもデータを取り込めません。商品情報はひとつ残らず手で打ち込むことになります。
- コストがかさむ。プレミアムプランではAdobe StockとFontsが使えますが、実態は簡易Webエディタなのに、Adobe Creative Cloud並みの料金を払うことになります。
- コマース機能がない。注文フォームも、段階価格も、卸売機能もありません。純粋にデザイン出力のためのツールです。
6ページのブランドパンフレットならAdobe Expressで十分です。しかし四半期ごとに更新が必要な50ページの商品カタログとなると、時間を奪われすぎます。
代わりに使うべきツール
Canva
はい、Canvaは定番すぎる選択肢ですが、挙げるだけの価値はあります。同じ「シンプルなデザインツール」というカテゴリーで比べると、Canvaの方が速く、テンプレートが多く、無料枠もAdobe Expressより寛大です。共同編集機能も上です。
とはいえ、カタログに関してはCanvaも同じ根本的な問題を抱えています。商品データ連携なし、バリエーション処理なし、コマース機能なし。コストパフォーマンスではAdobe Expressに勝りますが、あくまで汎用デザインツールです。
InDesign(Adobeの「本命」)
Adobeにこだわりがあり、本格的なカタログ機能が必要なら、この仕事の本来のツールはInDesignです。データ結合、マスターページ、段落スタイル、本格的な複数ページ管理を備えています。プロのカタログデザイナーがInDesignを使うのには理由があるのです。
問題は?学習コストが過酷なことです。今週中にカタログを出したいマーチャントにとって、InDesignは現実的な選択肢ではありません。プロのスキルを前提としたプロのツールです。
Flipsnack
Flipsnackは、シンプルなデザインツールとプロ向けカタログソフトの中間に位置します。複数ページのドキュメントをうまく扱い、インタラクティブなフリップブックを出力でき、カタログやパンフレット専用にデザインされたテンプレートも揃っています。料金もAdobeより手頃です。
それでも商品データは手入力で、デザインの自由度はAdobe Expressより限られます。印刷よりも、オンラインで共有するデジタルカタログに向いています。
EasyCatalogs
ここからは、専用ツールの立場から言わせてください。EasyCatalogsは問題に逆方向からアプローチします。「デザインツールを用意したから、カタログの作り方は自分で考えて」ではなく、「商品があるのだから、それをカタログに変えよう」から始まるのです。
ワークフローはこうです。Shopifyストアに接続し、商品を(画像・価格・バリエーション・説明文・メタフィールドといったデータごと)インポートし、カタログテンプレートを選んでデザインを調整し、PDFにエクスポート。卸売注文フォームが必要なら、設定をオンにするだけ。インタラクティブなフリップブックも標準で組み込まれています。
商品が変わったら、影響のあるページを1枚ずつ探して直すのではなく、ワンクリックでカタログを同期します。
引き換えになるのはデザインの自由度です。Adobe ExpressやInDesignのように、あらゆる要素をピクセル単位で完全に制御することはできません。しかしテンプレートはプロがデザインしたもの。ほとんどのマーチャントにとっては、見栄えは9割で作成時間は9割減のカタログの方が、良い結果につながります。
本当の問い:デザインツールか、カタログツールか
突き詰めればここに行き着きます。一度きりの、ピクセル単位までこだわり抜いたカタログを作る必要のあるデザイナーなら、InDesignやAdobe Expressを使ってください。完全なコントロールが手に入ります。
継続的な営業活動の一環として商品カタログを作成・更新し続けるマーチャントや経営者なら、そのために作られたツールを使ってください。時間の節約だけでも乗り換える価値があります。
最高のツールとは、機能が最も多いツールではない。自分の実際の働き方に合ったツールだ。
特にShopifyマーチャントにとって、EasyCatalogsは最大の悩みの種——商品データとカタログデザインの断絶——を取り除きます。この2つがつながれば、すべてが楽になります。
Adobe価格なしで、プロ品質のカタログを
Shopifyの商品をインポートし、ドラッグ&ドロップでカスタマイズして、洗練されたPDFカタログをエクスポート。無料で始められます。
EasyCatalogsを無料で試す